モビット過払い金請求はできるのか?返還率や回収率、ポイントのまとめ
2010年のグレーゾーン金利撤廃以前は、どこの消費者金融もグレーゾーン金利で融資をしており過払い金が存在すると考える人が多いのではないでしょうか?
確かに大手消費者金融はじめとしてほとんどの消費者金融がグレーゾーン金利で融資を行なっており過払い金も存在しました。
しかし大手消費者金融のモビットは他の消費者金融とは事情が異なるようです。
結論的には言えばモビットには過払い金は原則として存在しません。
モビットに過払い金が存在しない理由や、モビットの過払い金の返還率や回収率について解説していきます。
「モビットからの借入の金利が高いかも」と考えている方はぜひご覧ください。
モビットに過払金は存在する?
モビットには過払金は基本的に存在しません。
モビットは2010年にグレーゾーン金利が撤廃される以前から、利息制限法を守った上限金利を設定していたためです。
過払い金は利息制限法の上限金利を超える金利帯で支払った利息のことですので、モビットには過払い金が原則的に存在しないことになります。
モビットの過払い金返還率と回収率は存在しない
モビットには過払い金の返還率や回収率などのデータが存在しません。
モビットはグレーゾーン金利が撤廃される2010年以前から利息制限法を遵守しており、そのほかの大手消費者金融が20%を超えるような高金利を設定している中においても、上限金利18%で融資をしていました。
モビットはグレーゾーン金利で融資をしていた過去がないため、返還率も回収率も存在しません。
この点でモビットは他の大手消費者金融よりも良心的な経営を以前から行なっていたことが分かります。
モビットは返済猶予を依頼することが難しい
モビットに過払い金が存在しないことはモビットが信頼できる証拠です。
しかし、その分、返済に苦しくなった人にとってはリスケジュールなどの可能性が低くなってしまう点にも注意する必要があります。
通常、多くの消費者金融は返済が難しくなると一定期間元金の返済の猶予をしてくれたり、返済を待ってくれることがあります。
また、長期間返済できずに一括返済を求められた場合も消費者金融は分割返済に応じてくれることもあります。
このような対応をしてくれるのは過払い金がある消費者金融です。
過払い金が存在する消費者金融は、過払い金の返還額を交渉する過程で返済猶予や返済条件の緩和なども交渉することができるためです。
モビットには過払い金が存在しないので、返済猶予や返済条件緩和の交渉を行うことが難しいと言われています。
モビットを借りて返済に遅れてしまうと、厳しい対応が取られてしまう可能性が高いというのはデメリットです。
モビットに一般人が過払い請求をすることは難しい
モビットは以前から利息制限法を遵守して業務を行なっていました。
しかし、万が一モビットに過払い金があった場合、一般の方が自力で請求することはできるのでしょうか?
結論的に言えば、モビットに一般人が過払い金請求することはほぼ不可能と考えた方がよいでしょう。
モビットにはそもそも過払い金が存在しないので、過払い金請求を一般人が行ったところで取り合ってもらうことはできないためです。
万が一モビットに対して過払い金が存在し、モビットに対して過払い金請求をするのであれば、弁護士や司法書士などの専門家へ手続きを代行してもらわない限りは難しいでしょう。
過払い金を請求する方法
では、万が一モビットに過払い金がある場合にはどのように請求すれば良いのでしょうか?
過払い金の有無の確認方法とともに詳しく解説していきます。
過去の契約書や返済予定表を確認
モビットに過払い金があるかどうかの確認はまずは自分で行った方がよいでしょう。
過去にモビットから借りた際の契約書や返済予定表などの書類があるかどうか、まずは探してください。
書類が見つかったら金利を確認し、モビットからの借入金利が以下の利息制限法の上限金利を超えていないかどうかを確認してください。
- 借入金額10万円未満:20.0%
- 借入金額10万円以上100万円未満:18.0%
- 100万円以上:15.0%
上記の利息制限法を超える金利で融資をしているのであれば、それはすべてグレーゾーン金利です。
上記の金利帯で借入をしていたのであれば過払い金請求をすることができます。
なお、手元に契約書や返済予定表がない場合には弁護士や司法書士などに相談することで取り寄せてもらえる場合もあります。
定期的に開催されている無料相談会などを利用して相談してみるとよいでしょう。
弁護士や司法書士事務所へ相談
実際に過払金を請求するのであれば弁護士や司法書士などの専門家へ相談するようにしてださい。
特にモビットは原則的に過払い金は存在しないので、モビットに対して過払い金を請求するということ自体が非常にイレギュラーなケースです。
このようなイレギュラーなケースで一般の人が直接過払い金請求をしたとしてもまず相手にはされません。
万が一、モビットに過払い金があり過払い金請求を行うのであれば、必ず弁護士や司法書士などの専門家へ相談するようにしてください。
過払い金請求は専門家の方がよい理由
過払い金請求は一般の人でも行うことができます。
しかし、基本的には弁護士や司法書士などの専門家に依頼したほうがよいとされており、その理由として以下の3点が挙げられます。
- 過払い金は交渉によって返還される
- 和解の場合は過払い金の100%は返還されない
- 専門家の方が交渉は上手くいく
過払い金は交渉によって返還される
過払い金は基本的に債務者と債権者の交渉によって返還されます。
債務者側が「過払い金として〇〇万円あるので返還して下さい」と請求を行い、債権者側が「では◾️◾️円返還しますので、和解しましょう」と金額を提示。債務者側が債権者側の提示した金額に納得すれば和解が成立するという流れになります。
過払い金の金額は交渉によって決定します。過払い金として払いすぎていた金額を請求すれば、自動的に請求金額が返還されるわけではないという点には十分に注意しましょう。
和解の場合は100%返還されない
過払い金の返還は交渉によって行われます。
債権者側は債務者側が提示した金額よりも少ない金額を提示するため、和解の場合は100%返還されるわけではありません。
例えば100万円の過払い金請求に対して、「80万円支払いますので和解しましょう」などと提案があり、金額に納得できた場合は和解になります。
金額に納得できず「100%返還してほしい」ということであれば裁判になります。
過払い金返還請求では裁判をしない限り100%返還してもらうことは難しいでしょう。
過払い金は原則交渉によって和解で返還されます。
専門家の方が交渉は上手くいく
過払金の返還は債権者と債務者の交渉によって決定します。
消費者金融との交渉は一般人が独力で行なっても上手くはいきません。
交渉の専門家である弁護士や司法書士などが行った方が交渉は成功しやすくなり、取り戻すことができる金額は多くなる傾向があります。
過払い金請求は弁護士や司法書士などの専門家へ依頼しましょう。
特に、過払い金が存在しないはずのモビットに請求する場合には必ず弁護士や司法書士へ依頼するようにしてください。
まとめ
モビットには原則的に過払い金は存在しません。
モビットはグレーゾーン金利撤廃前から利息制限法を遵守して上限18%で融資を行なっていたためです。
モビットには基本的に過払い金は存在しませんが、過去の返済予定表などから18%を超える金利が万が一見つかった場合には弁護士や司法書士などの専門家へ相談するようにしてください。